SSH 【指定年度:平成24年度~29年度】
 熊谷女子高校は平成24年度から29年度までの6年間、文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、『~21世紀型の学力「生きる力」を持つ女性の育成~』を研究開発課題として取り組んでおりました。

 現在、SSHの指定期間に取り組んできた活動である探究活動や、大学での研修や交流会(京都大学、お茶の水女子大学、等)等、継続して行っております。

 引き続き、「生徒のサイエンスリテラシーを高める」、「生徒の論理的思考力を高める」、「生徒の自己表現力を高める」に向けて取り組んでいます。





平成29年度研究開発実施報告書(経過措置1年次)
  PDFファイルで掲載しますので下のリンクをクリックしてご覧ください。(H30/4/5掲載)
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   H29SSH報告書-1.pdf
  H29SSH報告書-2.pdf  H29SSH報告書-3.pdf  

 平成28年度研究開発実施報告書(第5年次)
  PDFファイルで掲載しますので下のリンクをクリックしてご覧ください。
  ファイルサイズが大きいので分割してあります。(H29/4/3掲載)
  H28SSH報告書-1.pdf  H28SSH報告書-2.pdf  H28SSH報告書-3.pdf
  H28SSH報告書-4.pdf  H28SSH報告書-5.pdf
SSH活動報告

SSH活動報告

埼玉大学留学生との交流会

平成30年3月15日(木)、本校化学実験室、化学講義室で「埼玉大学留学生との交流会」が実施されました。この行事は、SSCの生徒が埼玉大学留学生に、自分たちの研究について英語で発表し、アドバイスを頂くというものです。留学生自身の研究テーマについても聞くことができます。今年は1・2年のSSC生徒11グループ・31名が参加、埼玉大学からは3名の留学生、そして本校ALTのマイカ先生も聴衆として参加しました。

(留学生(左から)アブヒさん、イリカさん、チェンさん、ALTマイカ先生)

簡単な開会式のあと、さっそくプレゼンテーションが始まりました。2年生は2回目、1年生は初めての英語プレゼンです。2年生は昨年より上手にできるか、1年生は初めてで失敗しないか、それぞれに緊張感を持ってプレゼンをしていました。

実際のプレゼンはどうだったでしょうか。







写真が示すように、みんな堂々と発表し、留学生からの質問にもしっかり答えることができました。もちろん、英語の質問を聞き取ることは大変ですし、英語で回答することはもっと大変です。しかし、片言でも留学生とのやり取りを通して、お互いが分かりあった時には、達成感があったと思います。プレゼンの最中にでも、SSCのプレゼン力がグングン上がっていくのが分かりました。

2時間以上の行事でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。生徒からはもっと話したかった、留学生の研究についても聞きたかったという感想が聞かれました。また、留学生も「今まで知らなかったことをたくさん学べた」「自分の国(インド)の学校にはこのような行事がない。ぜひ紹介したい」との言葉を頂きました。



自分が伝えたいことがあれば、語学は上達します。自分たちの研究成果という、伝達する情報を持っているSSCの生徒はその点、非常に有利です。今回の経験から、日頃の英語授業も新鮮な気持ちで受けられるようになるのではないでしょうか。

(SSH)平成29年度埼玉県理科教育研究発表会

 平成30年2月10日(土)、平成29年度埼玉県理科教育研究発表会(高校生の部)が、埼玉大学を会場として開催されました。本校も参加してきました。

 日頃の理科研究の取組について、各校がポスター発表や口頭発表を行い、情報交換と研鑽が出来るように、また、他校の高校生同士の交流の場ともなるように、毎年開催されている大会です。日程は次のようです。

       9:40~10:00  開会式        10:20~11:50  ポスターセッション

      13:00~15:40  口頭発表      15:50~16:30  指導講評・表彰・閉会式

 今大会の発表件数は、口頭発表が、物理:25件、化学13件、地学:7件、生物:22件(うち植物分野:9件、動物分野:13件)、合計67件、ポスターセッションが、物理:21点、化学:33点、地学:15点、生物 44点(うち植物分野:18点動物分野:26点)、合計:113点でした。

 本校は、SSCの1・2年生と科学部の生徒が参加し、ポスターセッションで、4つの研究グループが説明をしました。
①アブラコウモリの飛翔と気象条件について         ②モミジの光合成色素の季節変化 

         

③フルーツの皮に存在する酵母菌の発酵に          ④味噌づくりにおける酵母菌の関わり方
 よるアルコール量の比較 

       
 訪れた各校の生徒や先生方に、担当した生徒たちが、ポスターの前で熱心に説明をして、コメントを戴いていました。同様の研究をした生徒同士で、互いに情報交換もでき、共感することができました。大変有意義な参加となりました。



*会場の埼玉大学

*閉会式の様子。参加者は全体で約500名でした。

熊女SSH研究発表会

 2月3日(土)に、本校体育館にて熊女SSH研究発表会を開催しました。
 SSCの課題研究と、2年生のSS化学の授業で行った探究活動からの発表がありました。
 
 今回、発表のあった研究のタイトル一覧は下のリンクをクリックしてください。

        H29年度 熊女SSH研究発表会_一覧 .pdf


①1・2年生全員が参加しました。                    ②口頭発表の最初は英語での発表でした。


③ポスターセッションの様子です。                   ④アドバイスをいただきました。

サイエンスダイアログ

H30年1月16日(火)15:50から「サイエンスダイアログ」を実施しました。
「サイエンスダイアログ」は日本学術振興会のフェローシップ制度を通して、世界各国から日本の大学・研究機関等へ研究のために滞在している優秀な若手外国人研究者を、講師として高等学校等に派遣し、自身の研究や出身国に関する講義を英語で行うプログラムです。熊女ではSSHに指定されて以降毎年、この企画に参加してきました。

今回の講師はMunkhtsetseg Tsendeeさん、モンゴル出身の女性研究者です。お名前の発音が難しいので、研究室では「ムギさん」と呼ばれているそうです。ムギさんの研究分野は「シロイヌナズナのリボソームを介した遺伝子発現のホウ素応答に関する研究」です。生物分野の研究ですが、化学や物理の知識も関わる大変難しい研究です。

「サイエンスダイアログ」では、ムギさんの故郷モンゴルのお話を聞いた後、研究内容について伺いました。タイトルからして、大変難しいのですが、ムギさんは簡単な質問をはさんで、研究と熊女生の橋渡しをしてくださいました。パワーポイントによる説明も分かりやすく、熊女SSCの1・2年生は皆熱心に講義を聞いていました。

  
ムギさんの研究では「リボソームを介した遺伝子発現のホウ素応答」を調べているのですが、シロイヌナズナにおける応答と出芽酵母における応答を比較することにより、研究を深めているそうです。

講義の後、質疑応答時間がありました。この段階ですでに予定の時間を過ぎていたのですが、熊女SSCから積極的な質問が出ました。例えば「酵母のホウ素過剰が起きるホウ素濃度の値が250mlというお話でしたが、あまり細かい数値での実験をしていないのはなぜですか」(回答:酵母では小さい値の場合は変化が見られないためです)といった質問や、「色々な酵母がある中で、なぜ出芽酵母を選んだのですか」(回答:一番難しい点なので、説明を省きましたが、そこに着目してくれたのは大変うれしいです)という質問です。科学的見地に立った回答はここには書きませんが、講師のムギさんが熊女SSCの能力の高さに感心し、感激していたことをここに記しておきます。今後も「サイエンスダイアログ」を続けていけると良いと思いました。

 
   
【SSC生徒の感想から】
・難しい話だからこそ、聞くべきだと思った。
・自分の研究も酵母なので、とてもためになった。
・難しい話だったが、図表があったので、何とかついていけた。事前学習も役立った。
 

科学体験教室参加

 本校、熊谷高校、熊谷西高校の3校合同で、毎年小中学生対象に行っている科学体験教室(「楽しもう サイエンス!小中学生科学体験教室」)を、熊谷西高校を会場にして実施しました。本校から参加した生徒は、SSC1年生9名、科学部7名、それにボランティアで参加した生徒の22名を加えて、合計38名でした。昨年、本校を会場にして実施した際、「スタッフとして指導してみたい」という生徒からの声があり、今年は、参加者を募集したところ、ハンドボール部や音楽部など関心を持ってくれた生徒が応募してくれました。
 参加生徒は8つのブースに分かれ、小中学生に実験指導を行いました。事前に担当職員より指導されており、戸惑うことなく堂々と行っていました。参加した小中学生の安全を第一に優しく接していたのがとても印象に残りました。
 当日は600名を超える小中学生とその保護者の皆さんが参加し、盛況でした。
参加してくれた生徒の感想を紹介します。
 ・一気にたくさんの子供達が来た時は大変だったが、少しでも理科の実験の楽しさが伝わったので嬉しかった。
 ・子供達にわかりやすく伝え教える事は難しかったが、あまり経験できないことをたくさん経験できて楽しかった。
 ・来てくれた人が喜んでくれたり、驚いてくれたりして嬉しかった。説明することが難しく勉強になった。




先進科学講座 お茶の水女子大学 近藤先生


 11月21日(火)に先進科学講座が行われました。2年生対象のスーパーサイエンス化学、および生物の授業で、お茶の水女子大学人間文化創成科学研究院(理学部生物学科)准教授の近藤るみ先生に来ていただき、「味と匂いの話」という題で、実際に味や匂いを体験しながら、味覚、嗅覚のしくみについて話していただきました。
・苦みの感じ方に個人差がある事が興味深かった。
・甘味の受容体は1つに対して苦味の受容体が30~40個あることに驚いた。
・あめによる嗅覚の実験で、香りが味にどれほど影響しているか分かった。
・苦味やにおいに関する実験などはすごく簡単だったけれど変化がはっきり感じられておもしろかった。
・味覚には5つあり、それぞれ脳に伝わる経路が違うことを知った。
・匂いのあるなしで味覚が変わる実験がおもしろかった。
・キイロショウジョウバエと人間は75%遺伝子が同じと聞いてびっくりし怖くなった。
・実際に体験しながら話を聞けたのでわかりやすかった。
・日常生活の中で、味や香りに注目し疑問に思ったことを考え調べてみたい。
・うま味が日本発祥の味覚という事に驚いた。日本人は色々な味覚に関する感覚を持っていて幸せだと思った。
・匂いの受容体は約400種類あって、においの効果によって5種類の味を細かく識別していることが分かった。
・ねこが甘味を感じないのはかわいそうだと思った。
・味を感じるには匂いが必要だと実験を通してわかった。
・私達の生活の中で、味覚や嗅覚がどれほど重要な役割を担っているか分かった。
・辛味が味覚ではなく痛覚で、5つの味覚に入っていないことに驚いた。
・視覚や嗅覚がなくなるだけで味覚にも影響があることに驚いた。
・この研修で今まで以上に生物に興味が湧いた。受験で生物を使うので今日学んだことを結び付けたい。
・自分で体感しながら講義を聞き、学ぶ事ができてとても楽しく色々知ることができた。

城西大学薬学部実習


11月18日(土)に、本校生徒35名が参加して城西大学薬学部実習を行いました。
SSCの1・2年生及び、希望者が参加しました。
 朝7時30分に学校を貸切バスで出発し、9時から昼食をはさんで午後4時半まで、薬学部の先生に指導していただき、講義を聴き、実験を行いました。



 午前は、「もっと薬剤師の仕事を知ろう・注射剤混合を中心として」
 という題で、薬学科の井上先生のお話を聴き、その後、実験室に移動し、薬剤を混合して3種類の点滴を作りました。
 人工知能(AI)の普及につれて、薬剤師の仕事も変わって行かなくてはならない、単に薬を調剤するだけでなく、患者さんとのコミュニケーションにより、病状に対して的確なアドバイスができるような薬剤師が求められている、とのお話でした。


昼食は学生食堂で取りました。


 午後は、「血液中のブドウ糖濃度をコントロールしよう」
 という題で、マウスを使った実験を行いました。
 正常なマウスと糖尿病のマウスに、血液中の血糖値を上げる物質と下げる物質を注射し、時間とともに血糖値が変化していくのを記録しました。
 最後に各班の実験データをホワイトボードに記入しました。
【参加した生徒の感想】
・初めて本物の注射針を使って緊張したが、めったに経験することができない貴重な体験をすることができてとても良かった。              
・マウスを使った実験は、最初は少し怖かったが、現代の医療技術が発展してるのは実験に使われている動物たちのおかげだと実感できた。              
・点滴の処方は怖がらずに、緊張感を持って集中して行うことの大切さがわかった。薬剤師の仕事は患者さんの命に直結していると思った。              
・実験は緊張したけれど、学生さんが丁寧に教えてくれたのでうまくできた。薬学部がどんなところかわかって良かった。    
          
・調剤の実験では、薬の組みあわせの良いもの悪いものについて学ぶことができた。薬の飲み合わせの良し悪しを指摘する役割を担う薬剤師の存在は大切だと実感した              
・この研修を通して、薬剤師の仕事は人の命に関わるので、少しのミスも許されないものだと感じた。              
・マウスの実験では、正常なマウスと糖尿病のマウスの血糖値の違いを観察し、体内でのアドレナリンとインスリンの作用について知ることができた。              
・今回実験に用いたマウスは実験後に処分されてしまうことを聞き、1回1回の実験に感謝して取り組まなくてはいけないと思った。              
・栄養について学ぶ事は人の健康をサポートする上でとても重要であり薬学とも深い関係があることを知りました。              
・初めて注射器に触れ使ってみた時に、難しさを知り、それを使っている医療関係の方のすごさを知ったと共に少しのミスも許されない緊張を感じた。              
・薬には相性があって、組み合わせが悪いものを一緒にすると色に変化が出ることがわかった。              
・動物を使った実験は少しかわいそうだと思ったけれど、なかなか出来ないとても貴重な体験ができて良かった。              
・今回の研修では新しく学ぶことや、新しく体験することだらけでとても充実したものになった。              
・薬剤師は薬の調合だけでなく、患者の気持ちも考える重要な仕事だと分かった。              
・進路を決める前、大学に入る前にこのような貴重な経験ができて良かった。              
・城西大学の大学院生や先生方に、とてもわかりやすく教えてくださったので、よく理解しながら研修に参加することができた。              
薬学部に入らないとなかなか体験できないような体験をさせてもらったことに感謝している。              
生理食塩液やビタメジンなど点滴に入っているものがどんな物かわかって嬉しかった。また点滴を作るには気を付けなければならないことがたくさんあることが分かった。              
薬学部が具体的にどんなことを学ぶのか、学生さん達のお話を聞くことができて、いい勉強になった。              
看護師になることが夢なので、看護師として病院内でどんな役割を果たしていけるかこれから考えていきたい。              
マウスの実験で注射を打ったあと90分変化を見ていて根気が必要だった。大学の研究では長期で変化をみる実験もあるので大変だと思った。              
今回の経験を進路を考える参考にしたい。              
混合してはいけない薬剤どうしを混合した時に起こる反応を実際に目で見ることができ、薬の間違いは危険だということを改めて学んだ。              
マウスの実験でマウスを殺すかもしれないと聞いていたので気が重かったが、実際に殺す事がなく安心した。薬学部に入ると少なからずこのような実験をしなければならないので進路を見直すべきかもしれないと思った。              
1日かけて大学を回り大学の雰囲気をより身近に感じることができた。
              

高校生によるサイエンスフェアへ参加しました!

 11月12日(日)に、大宮ソニックシティでサイエンスフェアがあり、県内から17の高校が参加し、研究発表と小中学生向けの実験を行いました。

 熊女からは「色と視覚」「味噌作りにおける酵母菌の関わり方」「水素生産菌の基質汎用性及び最適生育環境」「樹木の光合成」のポスター発表を行いました。最後には、埼玉大学教授や大学院生から講評もしていただきました。
 

 科学教室は科学部が中心となり、「ファージストラップをつくろう」という体験実習を行いました。ビーズでファージをつくる体験で、小学生はもちろん、高校生や大人の方にも楽しんでいただけました。
 
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