図書館より
2025年度第2回・第3回読書会開催
図書委員会の活動で、各学期に1度、読書会を行っています。令和7年度も、1学期には『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)、2学期には『優しい死神の飼い方』(知念実希人著)、3学期には『グッド・バイ』(太宰治著)を読書班のメンバーで読みました。
普段は読書会の題材には短編小説を選ぶことが多いのですが、2学期は知念実希人さんの長編小説『優しい死神の飼い方』に挑戦することになりました。こちらの作品は、ハートウォーミングなストーリーを軸に、ラブラドールレトリバーの癒し要素や思わずクスっと笑ってしまうようなコメディ要素やミステリ要素も交えつつ、まさかの涙の展開からの手に汗握るスリリングな結末へと様々な要素が盛りだくさんな小説で、特に生徒たちは畳みかけるような怒涛のラストに、この本に出会えて良かった!と大満足・大興奮の様子でした。後日、続編の『黒猫の小夜曲』『死神と天使の円舞曲』も読みましたと教えてくれた生徒もいました。続編もとっても面白かったそうです。
3学期は太宰治の『グッド・バイ』でした。こちらは太宰の自害によって未完の小説なのですが、拍子抜けするくらいあっけらかんと明るく楽しい喜劇風の作品です。太宰が本作タイトルに込めた意味として、遺書としての意味だけではなく、「女性関係や薬物依存などの悪癖との決別」「これまでの過去の自分との別れ」といった前向きな願望や決意が込められている可能性があるのではないかという生徒の指摘が印象的でした。
また今回は特別に、青森県に縁ある2名の先生方が、ご自身で撮影した太宰ゆかりの土地の写真をスライドショーで紹介してくださいました。太宰の生家「斜陽館」の内部の写真を見て、太宰の感性がこの空間で育まれたのだなぁと思うと感慨深い気持ちになりました。また太宰が学生時代を過ごした弘前市の満開の桜の写真などを見て、太宰はこの桜をどんな思いで眺めていたのだろうかと想いを馳せ、一気に太宰に対して親近感と想像力が膨らみ、読書会が一層活気づきました。どうもありがとうございました。
図書委員研修交流会実行委員会へ
毎年、北部地区の県立高校の図書委員の生徒が集まり、研修を受けたり交流を深めるイベントを行っています。令和8年度は、本校が皆様をおもてなしする側として、本校を含む5校の学校で6月の交流会当日へ向けて運営の準備を進めています。
今年度は立正大学熊谷キャンパスの図書館とのコラボ企画が実現し、実行委員会の生徒達と一緒に立正大学の設備の下見と、立正大学職員の方も交えて打ち合わせも行いました。立正大学図書館は、海外の様々な最先端の図書館を視察し、最新テクノロジーを導入した図書館づくりをされていらっしゃいます。その一環として、トイドローン操縦やVRゴーグル体験、クロマキー合成やVtuber体験ができる次世代ラーニングコモンズを設けています。
今回の交流会では、参加者の皆様にこれらの施設を体験できるような分科会を準備中です。少しでも良き刺激となり、各学校の図書館運営に反映していただけたらと思います。写真は、レーザーカッターで栞作りをしている様子、生徒がVtuberになって踊った動画を確認している様子、VRゴーグルを装着してバーチャル空間でゲームをしている様子です。生徒たちは(教員・司書も)大興奮でした!
図書館ハロウィン開催!
10月30日(木)に図書館でハロウィンイベントを行いました。
オレンジ色の物を身に付けるか持って本を借りると、可愛く仮装した図書委員の生徒からちょっとしたプレゼントをもらえるというもの。
110名以上の生徒が図書館に足を運んでくれ、用意していたお菓子は全てなくなりました。
オレンジ色の物という条件が案外難しかったようで
ジャックオランタンなどハロウィン感バッチリの小物を持って来てくれた生徒もいた中、
オレンジ色の表紙の教科書や付箋、教室で使っている黒板消し(持ち手の部分がオレンジ色)や、掃除用具(こちらもオレンジ色)や、オレンジ色が使われた教室の掲示物を拝借してくる生徒もいて、
図書館にシュールな物を持って本を借りに来た様子が可笑しくて、たくさん笑わせていただきました。
普段、図書館に来ない生徒も来てくれたようで、嬉しかったです。
2025年度図書委員会文化祭の様子
昨年度に引き続き、今年の文化祭も「熊女のスモールライブラリー」と題しまして、図書委員の生徒一人一人が理想とする自分だけの夢の本棚を表現しつつお気に入りの本やおすすめの本を紹介しました。
来場者の皆様には、いいね!と思った展示に付箋で感想を書いていただくようにしているのですが、今年の一番人気の展示は『猫』をテーマにした展示で、23枚もの感想の付箋をいただき、作成した生徒はビックリ&大変喜んでおりました。
どの展示も一人一人の個性が表現され、解説も充実し、大変すばらしいものでした。展示の一部をご紹介します。
また3年生の図書委員は恒例のステンドグラスで図書館内を華やかに涼やかに飾ってくれました。こちらも一部をご紹介します。
図書室に立ち寄ってくださった皆様、感想を寄せてくださった皆様、大変ありがとうございました。また来年度も、ご来場をお待ちしております。
図書委員会2025年度第1回読書会開催
1学期期末考査から文化祭といった慌ただしい日々が過ぎ、ホッと一息、あとは成績表をもらって夏休みを迎えるだけといった頃合の7月17日(木)に、今年度の図書委員会の第1回読書会を行いました。
読書会の題材となる本は、図書委員会の読書班メンバーがそれぞれリサーチし、プレゼン大会をして決定しています。その中で一番人気で選ばれたのが今回の題材である『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治著)です。
今回は新たに1年生がメンバーに加わり、たくさんの質疑応答があり、とても充実した読書会となりました。
中には、物語は初秋の設定だけど物語に出てくるさそり座のアンタレスが見えるのは7・8月なはずで、この季節感のズレは何を意味しているのか?といった理系の観点からの質問もあって面白かったです。
ひんやりと澄んだ空気感と透明感にあふれたこの本は、暑い時期に読むのにピッタリ。”ほんとうの幸い”について語り合ったひと時でした。
図書館だより「あすなろ」713~721号発行
図書委員の生徒が中心となって作成している図書館だより「あすなろ」の713号~721号が発行されました。生徒・教員のおすすめ本や、読書会の様子などを掲載しています。下のページをクリックしてお読みいただけます。
2024年度第3回読書会開催
図書委員会の読書班の生徒による2024年度最後の読書会を開催しました。その報告書(あすなろ第721号掲載)が完成したのでお知らせします。
今回の題材は、生徒達のプレゼンテーションによって選ばれた江戸川乱歩の『赤い部屋』です。『赤い部屋』という作品について調べていると、乱歩が『赤い部屋』を書くにあたっては、谷崎潤一郎の『途上』という作品に大きく感銘を受けて書いたことが分かりました。また、近年になって法月綸太郎さんが『赤い部屋異聞』という『赤い部屋』のオマージュ作品を書いていることも分かりました。
今回は開催日まで時間的に余裕があったので、せっかくだから3作品とも読んで作品への理解をより深めてみよう!ということになりました。
結果的に、一つの作品についての深く突き詰めて理解することができ、大変充実した読書会になったと思います。
図書委員研修交流会に参加
今年も、北部地区の埼玉県立高校の図書委員の生徒が集うイベント「図書委員研修交流会」に参加してきました。
こんな可愛い栞を作成したり、
ブックカバーを作成したりしました。
今日体験したしおり作りやブックカバー作成は、今後の図書委員会の活動でもぜひ取り入れていこうと思います
また、推し本紹介の分科会に参加した本校生徒が紹介した『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』が「一番読みたいと思った本」としてチャンプ本に選ばれていました昨年度の本屋大賞翻訳小説部門第1位の本です。この本を読むと「人間、完璧じゃなくてもいいんだな」と思えて心がホッとして、絶対にヒュナム洞書店みたいな本屋さんに行ってみたくなること請け合いだそうです
いろんな刺激や発見があり、大変勉強になる会でした
令和6年度埼玉県高等学校読書感想文コンクール表彰式へ
本校では毎年、1・2年生が埼玉県の読書感想文コンクールに挑戦しています。
今年度は、3名の生徒が入賞を果たしました
優秀賞を受賞したのは、茶道部に所属している1年生の生徒。
茶道をテーマにしたエッセイ『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(森下典子著)を読んで、コスパやタイパという言葉が流行り、要領と効率の良さが求められる現代社会において、自分の茶道部での体験と重ね合わせて、何事に対してもじっくりと丁寧に手間と時間をかけて自分だけの答えを見つけていくことの大切さを訴えるものでした。
優良賞を受賞したのは2名の2年生。それぞれ『アンネの日記 増補改訂版』(アンネ・フランク著)、『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬著)の戦争文学を読み、戦争の悲惨さと平和な日常の尊さを訴えかける感想文でした。二人とも「戦争」という言葉は知ってはいても、読書で追体験することで初めてリアルに認識することができたようです。
3人とも受賞したことに対しては、「家に帰って家族に自慢しますー」と喜んでいました。
これからもたくさんの豊かな読書体験を重ねていってほしいと思います
図書委員会2024年度第2回読書会開催
図書委員会活動の一環として、定期的に読書会を開催しています。
題材となる本は、一人1冊以上読みたい本を探してきて、プレゼン大会をして、投票で選ばれます。
今回の題材は、村上春樹さんの『バースデイ・ガール』でした。
中学校の国語の教科書に採用されていたそうで、印象に残っているので今一度みんなで考察してみたい、
ということで1年生の生徒が推薦してくれました。
記念すべき二十歳の誕生日だというのに、いろんな不運が重なって、特別な予定もなく虚しくバイトとして働いていた主人公を不憫に思い、何でも願いを叶えてあげようという不思議な人物が現れるというお話なのですが、
読書会の中で、「もし何でも願いが叶うなら何を願うか」という話題も出まして、今時の女子高生は何を願うのかなーと聞いていたら、「色んなことに対して努力できる力」「計画力」「実行力」「強い精神力と根性」といった大変堅実でシビアな答えが返ってきたのが、なんとも熊女生らしい気がしました
また「二十歳の誕生日はどのように過ごしていたいか」という話題にもなり、各自、夢や理想を語ってくれました
どうか叶うといいですね応援しています
読めば読むほど、人生について考えさせられる奥深い作品でした。
この読書会の詳しい様子は後日発行の「あすなろ」でも報告予定ですのでお楽しみに