2025年度第2回・第3回読書会開催
図書委員会の活動で、各学期に1度、読書会を行っています。令和7年度も、1学期には『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)、2学期には『優しい死神の飼い方』(知念実希人著)、3学期には『グッド・バイ』(太宰治著)を読書班のメンバーで読みました。
普段は読書会の題材には短編小説を選ぶことが多いのですが、2学期は知念実希人さんの長編小説『優しい死神の飼い方』に挑戦することになりました。こちらの作品は、ハートウォーミングなストーリーを軸に、ラブラドールレトリバーの癒し要素や思わずクスっと笑ってしまうようなコメディ要素やミステリ要素も交えつつ、まさかの涙の展開からの手に汗握るスリリングな結末へと様々な要素が盛りだくさんな小説で、特に生徒たちは畳みかけるような怒涛のラストに、この本に出会えて良かった!と大満足・大興奮の様子でした。後日、続編の『黒猫の小夜曲』『死神と天使の円舞曲』も読みましたと教えてくれた生徒もいました。続編もとっても面白かったそうです。
3学期は太宰治の『グッド・バイ』でした。こちらは太宰の自害によって未完の小説なのですが、拍子抜けするくらいあっけらかんと明るく楽しい喜劇風の作品です。太宰が本作タイトルに込めた意味として、遺書としての意味だけではなく、「女性関係や薬物依存などの悪癖との決別」「これまでの過去の自分との別れ」といった前向きな願望や決意が込められている可能性があるのではないかという生徒の指摘が印象的でした。
また今回は特別に、青森県に縁ある2名の先生方が、ご自身で撮影した太宰ゆかりの土地の写真をスライドショーで紹介してくださいました。太宰の生家「斜陽館」の内部の写真を見て、太宰の感性がこの空間で育まれたのだなぁと思うと感慨深い気持ちになりました。また太宰が学生時代を過ごした弘前市の満開の桜の写真などを見て、太宰はこの桜をどんな思いで眺めていたのだろうかと想いを馳せ、一気に太宰に対して親近感と想像力が膨らみ、読書会が一層活気づきました。どうもありがとうございました。