校長日誌

No.26 5月28日(木)「自主自律」

 昨日は出張で終日不在でした。ホームページには既に掲載されていますが、一昨日の中間考査最終日に生徒会選挙立会演説会がありました。体育館に集まるのではなく、各教室でのライブ配信でした。以前勤務した男子校の立会演説会では会長候補者が演説をし終わると質問のある生徒たちが前方に並び、候補者に厳しい質問を投げかけていました。特に、2年生の生徒会長候補者には3年生が容赦ない質問攻撃を浴びせていました。見事に質問をかわした者が生徒会長になっていました。

 今回は、選挙管理委員が司会進行を行い、2年生の会長候補、1年生の副会長候補、2年生の監査候補のそれぞれ1人ずつがカメラの前で演説をしました。ですから今回は信任投票ということになりました。以前勤めていた男子校は「自由と自治」を謳い、熊谷女子高校は「自主自律」を謳っています。今回の候補者の演説を聞いていると「自主自律」の精神がよく表れていたと思います。新生徒会も楽しみです。

 伝統校は「自主性」を重んじる気風があります。この精神は学校行事や部活動で今なお息づいていると思いますが、学習においては「自主性」「主体性」を重んじると言っても、最近の傾向として手取り足取り丁寧に教えて指導する方が好まれているようです。前任校でも保護者アンケートで「私立並みに放課後も補習をしてほしい」という要望がありました。放課後は塾講師が補習をしたり、部活動は指導せず補習のみ行う教員がいたりする私立とは違い、公立はそこまではできません。

 私は「生徒の自律を促し、自主性を待たせる」ためには「生徒を大人扱いする」ことが大切だと思っています。もちろん懇切丁寧に指導することは当然ですが、何でも先回りして「やってあげてしまう」と自主性は育ちません。また、「自律」は「自立」とは異なり、自分を律する、つまり、自ら目標・計画を立て自己管理することです。「大人として扱う」ということは「自分で自分のことに責任を持たせる」ということです。勉強も自己責任がなければ、所詮、やらされている勉強です。成績が伸びないことを人のせいにせず、自分で壁を乗り越える力が「自主性」であると私は思います。