No.55 7月30日(木)「熊本の地震」
28日(火)16時27分頃、熊本県で最大震度7の地震が発生しました。震度7は2024年の能登半島地震以来で、10年前に発生した熊本地震の活動域と領域が重なる震源だそうです。商業施設が爆発して階上部分が崩壊し、高速道路が分断され、修復中の熊本城の石垣が崩壊した映像などを見ると地震の威力が凄まじかったことが伺えます。余震も絶え間なく続き、数日後に更に大きな地震が起こる可能性がある中、停電で電気も通らず、断水している地域もあると報道されました。しかし、被害の全容は未だつかめていません。
ちょうど夏休み中であったため、学校での避難の情報は聞いていませんが、震源に近い学校では児童生徒の安否確認で大変だったことでしょう。以前研修で一緒だった全国の仲間とSNSで連絡を取り合いました。秋田県の知り合いからは「今、秋田で全国高等学校総合文化祭が行われていますので全国から文化部の高校生が集まってきています。自宅など、地震の被害のあった生徒がいたら何をしてあげればいいのか…」とありました。「何をしてあげられるのか?」について返す言葉が見つかりませんでした。
私は管理職になってから、こういった天災があるたびに自分の高校が同じ状況になったらどうすべきかと考えるようになりました。生徒の命を最優先しつつも、停電で空調の利かない教室で授業や補習ができるのか、家が壊れて自宅にいられない生徒やその家族に対してはどうすればよいのか、水や食料の確保が難しい地域では学校として何ができるのか、最悪の事態を想定すればするほど頭が真っ白になる思いがします。
東日本大震災の時も、計画停電があり暗い教室で授業を行った経験があります。ガソリンの残量を気にしながら信号が止まった道路を運転した記憶があります。家にいても蠟燭で明かりを灯す生活でした。熊本の方々の中にはきっとこの暑い夏にそのような生活を余儀なくされる方もいらっしゃるのでしょう。熊女生と同じく希望の大学を目指している高校3年生もいるはずです。受験勉強どころではない人もいるかもしれません。それを思うといたたまれません。
日本だけでなく世界中で大きな地震が起きています。いつどこで地震が起こるかわからない時代に私たちは生きています。未来を創る若者たちの命を守り、未来を育てる使命がある私たちは、この熊本地震を他人事のように考えてはいけないと強く思うのです。