校長日誌

トワイライト学校説明会へのご参加に感謝

 昨夜は、昨年12月に続いて「トワイライト学校説明会」を開催しました。正門付近を飾ったLEDなど(写真参照)は県立いずみ高校(さいたま市中央区)からお借りしたものです。寒く暗い時間帯に学校に足を運んでいただいた中学生・保護者の皆様に心ばかりのおもてなしです。いずみ高校の関係者の皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

 公立高校出願まであと1月というところですが、中学校3年生とその保護者の皆様向けに、最後の説明会として実施しました。今年度は6月の第1回学校見学会(教育関係者説明会)からスタートし、全部で7回の見学会・説明会を実施させていただきました。9月の説明会では地元FM局である「FMクマガヤ」による生中継(ライブ配信)をさせていただき、サイマルキャストで、遠方の方にも学校の様子を聴いていただく機会を提供することとなり、大きな反響をいただくことにもなりました。誠にありがとうございます。

 さて、一昨日公表された「令和7年3月中学校卒業予定の進路希望状況調査結果(令和6年12月15日現在)では、本校への進学を希望する中学生の数は「もう一息」というところではありますが、これまで大勢の方に足を運んでいただき、地域の皆様をはじめ、より多くの皆様に熊谷女子高校を知っていただく機会となったのだとしたら大変嬉しく思います。
 PR(Public Relations)とは、日本広報学会によれば、「組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。」とのことだそうです。私ども熊谷女子高校も、目の前の生徒・保護者はもちろんのこと、地域の皆様方からなる多くのステークホルダー(利害関係者)と双方向のコミュニケーションを行いながら、組織内に情報をフィードバックして自己修正を図りつつ、より良い関係を構築し続けていく、そんなマネジメントを行ってまいりたいと思います。これからも熊谷女子高校をご愛顧いただけますようお願い申し上げます。

 なお、蛇足ながら、来月2月8日(土)には、中学校1・2年生向けの学校見学会を実施します。主に令和8年度入試に向けたご案内となります。教育関係者の皆様のご参加もお待ちしておりますので、奮ってご応募ください(エントリーフォームは後日開設する予定)。

 

【説明会での校長挨拶】

 皆さん、こんばんは。
 本日はようこそ、熊谷女子高校にお越しくださいました。

 今回の「トワイライト学校説明会」は、熊女としては、初めての取組となっております。正門前のイルミネーションは、県立いずみ高校さんから電飾機材の一部をお借りしたものです。拙い装飾ではありますが、この時期、この時間帯に学校に足を運んでいただいた皆様への心ばかりのおもてなしです。
 さて、熊女は、埼玉県北部に最も古くに創立した、今年で115年の伝統を誇る女子高校です。お隣の熊谷高校とともに、古くから地域随一の進学校として、地域のリーダーや国内外で活躍する人材を数多く輩出してきました。学校の強み、入試などのご説明については、このあと担当が行いますので、私からは、熊女の魅力について4点に絞ってお話します。

  一つ目は「女子高校としての魅力」です。
 まず自分を包み隠さず「ありのままの自分でいられる」ことが挙げられます。熊女には「出る杭は打たれない」という言葉がありますが、正に一人一人の個性が尊重されます。また、居心地の良さ、安心感は共学校の比ではありません。「同じ価値観を共有する仲間と過ごす学校生活」は楽しいことだらけです。勉強でも学校行事でも部活動でも、貴女と同じように頑張ってきた、同じような経験・価値観を有する仲間の中で、安心して学校生活を送ることができます。よくクラスの雰囲気はと訊かれますが、私なら「あなたが40人集まっているのと同じ」と答えるでしょう。

 二つ目は「進学校としての魅力」です。
 どんなキャリアに進むかを支えるのは「志」だと思います。本校の進路指導の強みはそうした志を育てるキャリア教育を数多く実践しているところだと思います。熊谷市が生んだ荻野吟子のように、高い志をもって自分の道を切り拓いてほしい。そのための進路指導・進学指導を行っています。これは私どもが抱く「県北のトップ進学校としての矜恃」でもあります。そして、熊女の大きな特色の一つに、「どの学力層からも難関大が狙える」というのが挙げられます。実は、この特色はお隣の熊谷高校でも同じような傾向があると聞きます。
 ここに学力を追跡したデータがあります。こちらは今年の3月に本校を卒業した者たちのデータです。(中略)このデータを追跡し、どの大学に進学したかを示したものがこちらです。高校入試で高い得点だった生徒、平均点付近の生徒の進学先は、もちろん、国公立大学、早慶上理、G-MARCHなどへの進学者が数多く出ています。注目していただきたいのは、高校入試ではあまり振るわなかった生徒たちの進学先です。このゾーンの生徒でも、高校3年間で実力をつけ、国公立大学、早稲田大学、G-MARCHなどへの進学者が出ているのです。
 このことは、生徒たちの「伸びしろ」を引き出せた結果であることに他なりません。どの学力層からも難関大が狙え、高校入試結果からの逆転も十分可能であることを示しています。

  三つ目の魅力は「iPadを使った学び」です。
 iPadは保護者負担でご用意していただくことになりますが、月々低廉な額を3年間のお支払いいただくことで、このiPadが使えてしまうんです。熊女ではコロナ禍の終わりから教育DXを推進していますが、最終的には生徒たちの学びのインターフェイスとなる端末の機種選びがとても大事だと考えました。そのためには、ペン入力の環境が重要であり、その環境で定評のあるapple社のiPadを採用することにしたわけです。こちらの写真はその一例ですが、「GoodNotes」という電子ノートでは世界的にもシェアの高いアプリを活用しています。授業中、生徒たちはこのアプリを使って上手にノートをとっています。

 最後、四つ目は「課外活動に全力投球できる」ということです。
 女子の生徒数は共学校の倍です。熊女の定員は3学年合わせて960名。そのため、部活動や同好会等の数はおのずと多くなります。例えば、テニスではソフトと硬式がそれぞれあり、音楽系では、先ほど美しい歌声を披露してくれた音楽部はもちろん、フォークソング愛好会を含め4つの団体があります。また、チアリーディングとダンス部がそれぞれ部と活動しているなど、共学校と比較してより多くの部活動があることに注目してほしいと思います。
 そして、「課外活動から育まれるリーダーシップ」、ここにも注目していただきたいです。皆さんの中学校では、清掃の時間に「男子、ゴミ捨てお願いね」となることはありませんか。これは力仕事イコール男の仕事という考えに基づくもの、すなわち、ジェンダーバイアスと呼ばれるものです。別学校では男や女という性的役割はありません。生徒たちですべての役目を負うからです。生徒会長や部長といったリーダーシップはもちろん、様々な学校行事などを通じて幅広く経験できるところが女子校の強みなのです。 

 お手元の学校案内には、今年度のコンセプトとして次の三つのことが記されています。「授業力の熊女」「学びのマネジメント」「かざさん花の冠を」、の三つです。この三つを意識しながら、目を通していただければ幸いです。

 熊女では生徒一人ひとりが色とりどりの花を咲かせています。
 それぞれのトゥルーカラーが輝く学校、それが熊女なのです。

 学校の様々なニュース・情報は、ホームページはもちろん、県公立高校でフォロワー数第2位を誇る「熊女公式Instagram」でもご案内しています。本日はどうぞ最後までよろしくお願いします。ありがとうございました。

 

お願い

 広報と広聴活動に力を入れている本校では、ホームページを通じた皆様とのコミュニケーションを大切にしたいと考えています。お手数ですが、この記事を見て「校長の思いがわかった!」と思った方は、下の「いいねボタン(手のマーク)」を押してください。よろしくお願いします。