No.66 8月27日(木)「校長講話」
体育祭の朝練習も昨日で終わりました。今日は朝からグランドではソフトボール部、弓道場で弓道部、体育館ではバレーボール部とバドミントン部が練習の準備をしていました。今は曇り空ですが昼前から雨になる予報です。富山県と石川県で線状降水帯が発生し、レベル5の大雨特別警報が出されました。既に浸水や河川氾濫の警戒が必要だそうです。千葉県の大雨も記憶に新しいところですが、今年の夏は各地で大雨に見舞われています。現地の方々の無事を祈ります。昨日、ネパールの大洪水の映像を見ましたが、自然の猛威は本当に恐ろしいものです。
さて、さすがに私も2学期の準備を進めなくてはなりません。校長は入学式の式辞に始まり、始業式・終業式の校長講話、学校行事のパンフレットや広報誌などの挨拶文など原稿を書くことが非常に沢山あります。自分自身の高校時代を振り返ると、当時の校長の話は覚えていないので、一生懸命に原稿を作成しても誰も覚えていないはず、校長の挨拶文だってきっと読み飛ばされるだろう、だったらそんなに気合を入れなくてもいいかと心が揺らぐことが度々あります。
採用はしませんでしたが、一度試しに生成AIで校長講話を作ってみたことがあります。プロンプトで細部を指示するともっともらしい文章が出来上がります。ただ、足りないものがあります。それは生徒に関するエピソードです。校長は日々の生徒の頑張っている姿を見ています。その時に感じた思いを校長講話で伝えることができますが、AIは実際の生徒を見ることはできないので生徒の様子がわかりません。また、私は熊女が校長として4校目となりますが、以前勤務していた高校で作った原稿はほぼ再利用しません。なぜなら生徒が違うからです。話題もタイムリーでなくなるからです。
校長がいろんな本を読んだり、新聞各紙に目を通したりするのも生徒に話すネタ探しのためと言えるかも知れません。仕事で講演会に出席してもこの話は生徒にも伝えたいなとか、ネットニュースを読んでいてもこれはうちの生徒に考えさせたいなと校長目線で捉えてしまいます。以前、有名人の名言集のような本を買って挨拶に使おうと思いましたが、借り物は美辞麗句を並べるだけになってしまうのであまり活用していません。
主幹教諭時代、当時の校長が始業式の校長講話をする前に私にストップウォッチを手渡しました。5分ぴったりで話すから計ってくれと言うのです。驚くべきは原稿なしで生徒を見て力強く話し、しかも本当に5分ジャストだったことです。このためにどれほど練習していたのでしょうか。私には到底まねできません。
教頭時代、当時の校長が定年退職する際に、ご自身の校長講話や挨拶文などの原稿を記念として冊子にまとめ、お別れの日に私にもくださいました。その時その時の校長の思いが詰まっていました。きっと一つ一つの原稿作成に心血を注いでいらっしゃったのでしょう。わが身を振り返らざるを得ません。校長として文章に残るものは手を抜いてはいけないと思いました。
HPに校長の式辞や講話の原稿をアップする高校が増えました。熊女の校長として格式高い文章を作りたいのですが、私は肩肘張らずに等身大の文章にしています。私も全文を載せていた時期もありましたが、最近は一部を抜粋して「校長日誌」にちらっと載せています。公にしてはまずい話はしていませんが、生徒だけに伝えたい話もありますし、ちょっと笑いを取りにいくこともありますので。
ここまで書いたところで、2学期始業式の校長講話をそろそろ完成させましょうか。熊女生に話したいことが沢山あります。9月1日は暑さ対策のため各教室へのライブ配信となります。熊女生の皆さんは涼しい教室で聞いているので、5分を超えてもよろしいでしょうか。