2022年10月の記事一覧

日本史部 熊谷空襲戦跡巡りフィールドワークに参加

 

日本史部 活動報告
「熊谷空襲を忘れない市民の会」の方々のご尽力により、『熊谷空襲戦跡巡り』フィールドワークを体験することができました。

1、事前学習
●9月6日(火)本校第三学習室にて
「熊谷空襲を忘れない市民の会」が執筆・編集された書籍『最後の空襲 熊谷』と『NAOZANE2022年9月号』の巻頭特集『進駐軍のいた熊谷』の読み合わせ会を実施。特にフィールドワークのスタートとなっている熊谷市立図書館の学芸員である大井教寛氏執筆の第一章『熊谷空襲とその時代』についてと、『進駐軍のいた熊谷』で戦後すぐの熊谷の様子を読み合わせて意見・感想を交換する。
資料の読み合わせ会

 

 

 

 

 

 

●9月9日(金)本校第三学習室にて

『最後の空襲 熊谷』第二章『高校生が聴く熊谷空襲体験者の声』のインタビュアーとなった日本史部の卒業生、廣原さんと坂本さんにレクチャーを依頼。戦後75年の節目に空襲体験者にインタビューを行った時の様子を語ってもらった。日本史部部員以外でフィールドワーク希望参加の生徒の参加もあり、また卒業生には現在の大学生生活や勉強内容についてもフランクに話してもらったことで、より一層有意義な時間となった。
OGによる事前レクチャー

 

 

 

 

 

 

●9月13日(火)本校第三学習室にて
「熊谷空襲を忘れない市民の会」の会長でもあり、詩人でもある本校卒業生の米田主美さんの詩集『私が生まれた日』の読み合わせ会を実施。


●9月16日(金)本校第三学習室にて
フィールドワークのグループ分けと当日の流れを確認。

2、フィールドワーク当日
参加者は、インタビュアーとなった卒業生の猪鼻さん、魚住さん、久保さんと日本史部部員8名、希望参加の日本史部以外の在校生3名の14名。在校生の11名は土曜授業の後、熊谷市立図書館三階に集合して卒業生と合流し、学芸員の大井氏の説明を聴く。

熊谷市立図書館郷土資料室学芸員大井氏の説明を聞く

 

 

 

 

 

 

3つのグループに分かれて図書館スタート➡「熊谷空襲を忘れない市民の会」の方々の説明を受けながら、熊谷駅から熊谷女子高校北門へ

いつもは見慣れた学校が、北門が、そして鈴懸の木が、違って見える。焼け焦げた跡を残す北門は、かつての正門だったものを北側に移築して残している。激しく燃え上がる焼夷弾の戦禍から免れた鈴懸の木が、なんと逞しく見えることか。

熊谷女子高校被災した北門

 

 

 

 

 

 

熊谷女子高校北門➡中央公園へ 「平和の鐘」や、西国民学校で焼け残ったものを移植した8本の欅の木の説明を受ける。

焼け残った欅

 

 

 

 

 

 

➡中家堂石灯籠 ➡夏目漱石『坊ちゃん』の先生の家 ➡聖パウロ教会 ➡熊谷寺

焼夷弾による黒い焼け焦げの残る中家堂の石灯籠は、熊谷空襲の夜、熱風に倒れ散った。聖パウロ教会から熊谷寺周辺の住宅は戦禍を免れた。

➡八木橋デパート内の中山道 ➡八木橋デパート前歩道橋上から昭和天皇がご覧になったのと同じ目線のNTT建物上からの焼け跡の景色を想像してみる。

➡厄除け平和地蔵と舌代

1957年に市民有志が建立したもの。経年劣化のため文字を読むことは難しい。

厄除け平和地蔵と舌代

 

 

 

 

 

 

➡石上寺でご住職のお話を聞くという貴重な体験!

石上寺戦災欅

欅は焼けても、それを包み込むように樹皮が覆い再生している様子を目の当たりにし、自然の生命力を感じる。

 

 

 

 

さらに本堂の中では、先代のご住職によって燃え盛る火の中から運び出されたご本尊と、お顔が焼けた弘法大師空海の像の説明をして頂く。ご本尊を運び出した後、再び火の中に戻ったが、弘法大師のお顔はすでに焦げてしまっていた。しかしあえて修復せずに、戦争の記憶として残しているとのこと。記憶を残し、語り継がれることの大切さを実感した。

お顔の焼けた弘法大師

 

 

 

 

 

 

➡星川へ 戦災者慰霊の女神像

朝日新聞の佐藤記者から参考資料として「星川の女神」の記事と森村誠一の記事を頂き、現地で読みながら「熊谷空襲を忘れない市民の会」の方々の説明を受ける。女神像は2年まえに熊谷空襲体験者にインタビューした時のことをまとめた部誌『もののふ』の表紙である。普段通学路として何気なく渡っている星川をあらためて見つめ、空襲により亡くなられた266名の名前が刻まれているのを確認。

➡身代わり地蔵 ➡熊谷駅解散

身代わり地蔵

 

 

 

 

 

 

それぞれが、それぞれの想いをもって解散、帰宅。

3、事後学習

今回のフィールドワークの感想を各自記録して、今後読み合わせ会を予定。その内容を部誌『もののふ』にまとめ、来年の文化祭に掲示発表予定。