2015年9月の記事一覧

ニュージーランド姉妹校へ生徒を派遣しました


 7月25日から8月7日までの日程で、本校生徒20名および引率教員2名で、
海外体験事業として、ニュージーランドに行き、インバーカーギル市
サウスランド・ガールズ・ハイスクール(SGHS)
の生徒宅にホームステイし、交流しました。
★『続き部分』に、写真と行程表、参加生徒、引率教員の感想を
掲載しましたので、ぜひご覧ください。



(左)国会議事堂にて  (右)ケーブルカー車内より(ライトアップされたトンネル内)

(左)山頂よりの遠望   (右)ウェルカム・アセンブリー

(左)マオリ式の歓迎行事  (右)SGHS生徒代表によるウェルカム・スピーチ

(左)熊女の校歌を合唱しました   (右)SGHS教員による英語授業

(左)ダンス・レッスン   (右)恐竜時代の生き残り『トゥアタラ』を見に行きました(博物館授業)

(左)ブレスレットを作りました(ジュエリー・メイキング)   (右)SGHS中庭のサイン・ポスト 熊谷までの距離が書いてあります

(左)熊女歓迎の看板を立ててもらいました   (右)ランチ風景

(左)マオリの歌と踊りを習いました   (右)クィーンズ・タウンの風景

(左)iPadを使った授業   (右)日本の紙芝居を教えました(日本文化紹介)

(左)割り箸鉄砲を教えました(日本文化紹介)     (右)ソーラン節を踊りました(日本文化紹介)

(左)SGHS生徒との情報交換    (右)シャドボルト市長と(インバーカーギル市長表敬訪問)

(左)ポット・ラック・ティーの様子     (右)ホスト・ファミリーを紹介し合いました

(左)オークランド博物館に展示されている『零戦』     (右)スカイ・タワーの遠望

オークランド工科大学にて
【参加生徒の感想】
 海外派遣を終えて  片山(2年)

 私は海外派遣プログラムに参加することができてよかったと思っています。海外派遣で、とくにインバーカーギルで過ごした十日間で、私は貴重な体験をし、たくさんのものを得ることが出きました。得たもの、体験は、これから先、私の進路や人生において私を助けてくれると思います。
日本を発った日、私は初めての海外、新しい生活に期待や好奇心ばかりで不安はほとんどありませんでした。これから新しいものを見ることができる、知ることができる、はじめて日本語以外で会話をする、その一つ一つに私は興奮しました。
インバーカーギルに着いて、ホストシスターに会い、学校を出たとき、私はここで十日間生活することを実感しました。〝英語だけしか話せない″そのことに少しだけ不安になったものの、マザーに会い、二人と少し会話をしたら不安はすぐになくなりました。とても優しく親切な二人は、私にゆっくりと、身振り手振りをまじえて話してくれました。そのおかげもあり、私は初日を無事に終え、残りの日も過ごすことができました。
 二日目から私たちは、姉妹校SGHSに通いました。SGHSの時間割は熊女とは大きく違いました。学校は毎日必ず三時に終わります。三時間と五時間の日があり、三時間の日はひとつの授業が二時間くらいになります。また、SGHSにはお昼休みのほかにインターバルという時間があり、お昼とインターバルには、ランチボックスからお菓子やフルーツ、サンドイッチを取り出して、食事を楽しみます。驚いたのはランチボックスがとても大きいことです。リンゴやキウイがまるごとというのも少なくなく、他にもたくさんお菓子を入れていて、信じられないくらい量がありました。ですが、最初は大変だったものの、ニュージーは本当に料理がおいしく、フルーツもおいしいので、七日目くらいからは普通に食べ終えていました。お昼とインターバルの時間は皆、友達との会話を楽しんでいて和気あいあいとした時間でした。
授業は基本的にそれぞれが個々の課題をやるという感じでした。授業ではタブレットやパソコンを使った授業も多く、それらを使って授業をしていました。私よりも年下の子がタブレットを使いこなしているのを見たときはとても驚きました。SGHSの授業は自主性が尊重されていると思います。私が一番印象に残った授業はGlobal Mindsという授業でした。この授業は世界のいろいろな問題を話し合うという授業でした。私たちは班になって、SGHSの生徒の班をそれぞれまわりました。最初の班では、「世界に学校に行けない子供は何人いるか」と聞かれました。私たちは答えることができませんでした。それどころか、こうして授業として扱ったことさえなかったと思います。ですが、彼女たちは答えを知っていて、授業の中で“自分が世界のリーダーだったら何ができるか”というところまで考えていました。他の班でも暴力、いじめ、そして安楽死について、自分たちで考え、話し合いをしていました。この授業で私は彼女たちの自主性、考える力、主張する力をみました。計算力なども大事だけれど、こういった力も私たちは必要で、学び、身につけなければならないと思いました。SGHSでの学校生活は、この他にもたくさんのことを学べ、他国の授業を知り、SGHSの生徒と交流ができて、とても新鮮で、充実した学校生活でした。
新鮮で充実していたのは、もちろん学校生活だけではありませんでした。私のホストファミリーはとてもいい人たちで、彼女たちは十日間、私に家族のように接してくれました。「日本語を教えてほしい」と言われ、「ありがとう」などの簡単なものを教えると彼女たちは毎日、それを使ってくれ、とても嬉しかったです。放課後にはバドミントンをしたり、土日に海や湖に何時間も車を運転して連れて行ってくれました。特に、私はTe Anauという湖がとても心に残っています。大きく、澄んだ湖の向こうには山。まだ雪がある山もあり、まるで映画にでてきそうな場所でした。ここでファミリーと撮った写真は、私の一生の宝物です。
ニュージーランドは自然を大切にしている国で、キウイやトゥアタラという絶滅危惧種の生き物を保護していたり、私が行った海、湖、川はどこも水が澄んでいて、周りには緑がたくさんありました。
ニュージーランドが大切にしているものは自然だけではありません。私はホームステイ中にマザーやファザーのおばあちゃん、おじいちゃんと食事をする機会がありました。親戚が集まってパーティーのようで、そこに私が招かれていいのかと思いましたが、みんな私の拙い英語でも熱心に聞いてくれ、優しく招き入れてくれました。そんな彼らは、家族の時間をとても大切にしていました。ファザーのお家に行ったときは、ディナーの前、最中、食べ終わった後もみんな楽しそうに自分の身の周りの出来事や思い出を話していました。日本はテレビを見ている家も少なくないのに、彼らは片づけでさえおいといて、家族の時間を優先していました。壁にはたくさんの家族写真が飾ってあり、みんな席についてゆっくりと楽しそうに話していました。私はあまり聞き取ることはできませんでしたが、みんなが話しているときの雰囲気は温かく、家族を大切にしていることがよく伝わってきました。
ニュージーランドでの生活は僅か十日間という短い時間でしたが、自然や家族にふれ、ニュージーランドの良さを十分に知ることができたと私は思います。ニュージーランドの人々が大切にしている自然や家族が、ニュージーランドの人々を優しく、美しくしていました。
海外派遣を終えて、「ニュージーランドに行ってよかった」と私は心から言えます。なぜなら、私は多くのことを知り、成長することができたからです。この体験をした人はきっとそれぞれがかけがえのないものをえることができたと思います。この貴重な体験を、これからの熊女生に体験してほしいし、これからも熊女とSGHS、熊谷とインバーカーギル、日本とニュージーランドの交流が続いてほしいと思います。  

(片山さんが滞在した家庭の生徒より)

I was very excited to get the opportunity to host a Kumagaya Student. I found it rather valuable that we emailed before she arrived in New Zealand as we were able to get to know each other well. I was very surprised at how polite all the Kumagaya Girls were. They were always very thankful everything and Shiori always offered to help with dinner and was always helping with dishes. I was nervous as to the level of Shiori’s English but I was very impressed by her understanding. We were able to hare many jokes together. Not only has Shiori learnt about the New Zealand culture but I have learnt lots about Japan together. We made sushi , she helped me to speak in Japanese and taught me how to write some words in Japanese. Overall it has been a wonderful experience and I would love to do it again next year. 

海外体験事業に参加して   (引率教諭 黒澤)
 「ハローキィウィー」「キオラ」「キオラナ」、これらはニュージーランド(以下NZ)滞在中に何回となく聞いた生のニュージーランダーズイングリッシュであり、マオリの人々の言語である。事前学習としてかなりのことを調べて参加したつもりだったが、NZはとても広大で(面積は日本の7割程もあるのに人口は1/30しかない)、そこに生きる人々もまた明るく陽気で多様な人々の集合体であった。参加した20名の生徒にとって、そのような多種多様な社会(学校)で2週間もの間、仲間と共に過ごせたことは普段の日本の授業やネットでは決して味わうことのできない何事にも変え難い貴重な体験になったと思う。途中様々なハプニングに見舞われたが、みんなが機転を利かせて一つ一つそれらを乗り越え日々逞しくなっていく姿に引率者としてとても頼もしく思えたほどであった。
 準備段階として校内において英語研修、日本文化研修、NZ地理歴史研修、校歌練習などを実施して頂き、多くの先生方からレクチャーを受けられたことも現地での活動をより有意義にするのに大いに役立ったと思う。
 現地での研修では、実に盛りだくさんのプログラムが用意されていた。先ず、ウェリントンで国会議事堂(奇しくも今年は150周年)やTEPAPA博物館、キウイナイトツアーに参加して現地の英語への順応ができた。翌日、飛行機でインバカーギル(地元の人はほぼインバカーゴーと発音)へ移動し、姉妹校サウスランド・ガールズ・ハイスクール(以下SGHS)で生徒、ホストファミリーとの対面。SGHSでは本校生のために特別に組んでもらった授業やホストシスターと一緒に参加させてもらった普段の授業もあり、本校生たちは辞書を片手に悪戦苦闘しながらも必死に授業に参加いていた。ペアワークやグループディスカッションなど英語で話すことが何度も求められたが議論が盛り上がらなかった理由として英語力もあるが、様々な問題に対して知識や自分の意見が不足していたり、枠に囚われない自由な発想ができるかどうかが影響していたように思われた。よく言われるThinking outside the squareを体験できたことは今後の人生にとって大きな収穫であった。
ホームステイは一つ屋根の下、英語漬けになりながらNZの英語や文化をじっくりと肌身で感じられる濃密な時間であった。最後のポットラックパーティーや空港でのお別れの際、流した涙の深さからその充実ぶりがよく伝わってきた。早速、来年戻って来るとあるいは熊谷で会おうと約束している生徒がいたほどである。
 NZの大自然にもすっかり魅了されてしまった。海や山が本当に綺麗で、特に、SGHS滞在中に遠足で出掛けたクイーンズタウンの山並みや湖の美しさ、ルージュの楽しさ。夜、ホストファミリーとともに見た南十字星や天の川、流れ星は日本の都市部では絶対に見られないような素晴らしいもので一生忘れられないものとなった。
私のホストファミリーのホルステッド夫妻も素晴らしい人たちで、仕事で疲れているはずなのに、夜遅くまでNZの歴史や文化、教育、旅行、スポーツなどいろんな話をしてくれた。
最終日は午前中オークランド工科大学でマオリ文化の講義を受け、午後は街中での自由散策だったが、生徒たちの素晴らしい成長ぶりを垣間見ることができた。今後はこれで終わりではなく、この貴重な体験を学校生活や将来のために生かしていって欲しいと思う。
最後にこの海外体験事業に対し、準備や運営にあたり多大なるご尽力を頂いた両市・両校の関係者の皆様に心より感謝致します。