校長講話

校長講話

 今までの式典等での校長の言葉をまとめたものです。


・令和2年6月22日 通常登校再開時の校長講話 ⇒ 通常登校再開時の校長講話.pdf

 

・令和2年度第1学期当初校長あいさつ ⇒ 令和2年度第1学期当初校長あいさつ .pdf

 

令和2年4月9日

                 令和2年度第1学期当初 校長あいさつ

 

 令和2年度第1学期の始まりにあたり、あいさついたします。

 皆さんと対面する形で今日を迎えることを期待していましたが、残念ながら書面でのあいさつとなってしまいました。本日、新年度がスタートしましたが、授業再開は早くても5月7日となり、今後も学校生活に制限がかかってしまうことについては、非常に残念でなりません。

 そんな中、昨日は320名の新入生の入学式を、時間を短縮しつつも厳粛な中で実施しました。在校生の皆さんが、後輩と対面するのはもう少し先になってしまいますが、後日、本校ホームページのログインサイトに入学式の動画を掲載しますので、後輩の様子をご覧ください。

 ところで、皆さんが臨時休業に入っていた期間に、更新された話題をお伝えします。

 まずは、3月に巣立っていった卒業生が素敵な記念品を贈ってくれました。卒業準備委員会の生徒が色々考えたくれた上でのプレゼントです。渡り廊下の自習机にかわいいデスクライトが置いてあります。皆さんの自学を支えたいとの卒業生の想いを受け止めてください。

 また、さくら庭のインターロッキングの洗浄を2人の業務主事さんが、数日間をかけて行ってくれました。長年の汚れのため完璧ではありませんが、桜の校章が浮き上がっているのを確かめてみてください。この機会に、さくら庭は土足厳禁であることを、もう一度みんなで確認しましょう!

 さらに、昨年度の生徒総会で可決されたアイスの自動販売機の設置が、生徒会執行部と関係者との度重なる協議のうえ実現しました。生徒会役員の皆さん、お疲れ様でした。生徒の皆さん、執行部の頑張りを称えてあげてください。

 今後のコロナとの戦いは、長期戦が予想されます。以前にも申し上げたとおり「ピンチはチャンス」、現状の不便さを悲観することなく、チャンスに繋げていきましょう。そして、感染拡大が終息した暁には、再び皆さんが、笑顔一杯で学校生活を送ってくれることを心から待ち望んでいます。

 ただし、学校再開後も、バレーバール大会、文化祭、体育祭、修学旅行など、勉強との両輪である学校行事や、部活動にも少なからぬ影響が生じるかも知れません。皆さんの「命を守ること」、これが先生方にとって最優先事項です。この点を是非理解していただきたいと思います。

 先ずは本日、咳エチケット(マスク着用)は、休み時間、下校時も必須でお願いします。久しぶりに友達と会えるのに、おしゃべりもまともに出来ないのは、大変悲しいことですが、慎重の上にも慎重な行動をお願いします。

 新年度最初のあいさつが、お願いばかりとなってしまい申し訳ありませんが、ここ数ヶ月が正念場です。みんなで頑張っていきましょう。


 ・令和2年度入学式校長式辞 ⇒  入学式校長式辞 .pdf

 

式 辞 令和2年4月8日
埼玉県立熊谷女子高等学校長  浅 海 純 一

 

   ただいま、入学を許可いたしました320名の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員そして在校生一同、皆さん の入学を心から歓迎いたします。 世界中を巻き込んだ感染症対策の中での、入学式となりました。本日は、このような形で、お祝いしなくてはならないこと、 大変心苦しく、申し訳ない気持ちでいっぱいであります。 


   さて、本校は県下有数の伝統校であります。この学び舎を巣立った卒業生は、すでに三万六千名を超え、多くの先輩たち が政治・経済・文化・教育など、幅広い分野で活躍されています。皆さんは、こうした伝統と、誇り高い本校の生徒として、そ の第一歩を踏み出すことになります。 しかしながら、中学校卒業前後から今日まで長期にわたり、授業を含め学校生活に制限がかかった状況が続いていま す。 この先についても、ウイルスという見えない敵との戦いであり、不安要素がたくさんあります。この状況だからこそ、皆さん には、今を「ピンチはチャンス」と捉えて欲しいと思います。 皆さんは、本校に入学することで、その夢が成就されたわけではなく、大学などの上級学校へ進学すること、さらにその先 にも大きな夢や目標を持っていることと思います。学生の本分は、まずは勉強です。先ほど申し上げたとおり、今の状況を 「チャンス」と考え、主体的に学ぶ姿勢の獲得に取り組んでください。 「主体的に学び」ということは、不便な環境の中から生まれるとも言われます。この後、臨時休業に入る皆さんには、担任 の先生からガイダンスがあります。学校から出される課題をこなすことは勿論ですが、自分の弱点の補強に取り組むことや、 逆に強みを伸ばす工夫を自ら進んで考えてください。この自由度の高い期間をどう過ごすかは、今後の皆さんにとっては、大 変重要となってくることでしょう。 「ピンチはチャンス」、不便さを悲観することなく、チャンスに繋げていきましょう。勿論、「メリハリを付けること」は、大切です。 ストレス発散の為に、体を動かすこと、余暇を楽しむことも忘れずに行いましょう。 そして、ウイルスとの戦が終息した暁には、勉強に限らず、部活動や学校行事にも、ここに居る全ての皆さんが全力で取り 組み、貴重な高校生活を笑顔一杯で、過ごしていただけることを心から望んでおります。その日までもう少しの辛抱です。一 緒に頑張りましょう。 


   ここで、保護者の皆様に、申し上げます。 本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。皆さんとともに、お祝い出来ないことは、痛恨の極みであります。 本日、大切なお子様を確かにお預かりいたしました。お子様がこれからの三年間で、学力のみならず、人格面、体力面 でもしっかり成長できるよう、教職員一同、全力で指導に当たってまいります。 保護者の皆様には、本校の教育方針や指導について、是非ともご理解をいただき、お子様のために、今何をすることが 最良なのかを、共に考えて参りたいと思っております。 


  それでは、新入生の皆さんが決意を新たに、充実した高校生活を送られることを心から願い、私の式辞といたします。 


・第72回卒業証書授与式 校長式辞 ⇒ 卒業式校長式辞 .pdf

 

式辞 令和 2年 3月11日


埼玉県立熊谷女子高等学校校 長 浅海 純一

 

ただいま、卒業証書を授与いたしました321名の皆さん、卒業おめでとうございます。

世界を巻き込んだ感染症対策の中での、卒業式となりました。本日は、このような形で、皆さんの晴れ の門出を、お祝いしなくてはならないこと、大変心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいであります。 世界中が疲れています。日本中が不安を感じています。こうした時だからこそ私たちは、9年前の震災 から立ち上がったあの時と同じように、心を一つにして支え合うことの大切さを、肝に銘じなくてはなりませ ん。

本日、熊谷女子高校を巣立っていく皆さんには、心を込めて式辞を述べたいと思います。 皆さんはこれまで、小・中・高校と長きにわたり、学校生活を送ってきました。朝、登校し、ホームルーム で出席をとり、授業を受ける。放課後になると、掃除をし、部活に行く。そんな生活も、いよいよ今日で終 わりです。今後は、皆さん一人一人の選択に基づき、自由度が高いけれども、自己責任が問われる新 たな生活が始まります。

さて、これから皆さんが向かう社会は、様々な課題が一つの国では解決できないグローバル化の時 代であります。そんな時代であるからこそ、自分と違う考えや異文化を許容しつつも、自分らしさを常に考 え自らを成長させていかなくてはなりません。

こうした中、今後、皆さんが人生を送る上で、本校卒業生の活躍は、何と言っても心の支えになりま す。先日、OGが学校を訪ねて来てくれました。1995年に卒業され、本校では剣道部に所属していた方 です。彼女は、都内私立大学の教育学部に進まれ、その後、教育関係の企業に就職をされました。 元々、海外を視野に入れた仕事に興味があった彼女は、数年後、職を辞しアメリカに留学しました。 この留学時代、文化や習慣の違いを痛感しつつも、日本人としてのアイデンティティを再認識したそうで す。中でも、日本古来の武道の素晴らしさ、自らが剣道に打ち込んできたことに、改めて誇りを感じるよう になったといいます。 現在はパリに住まわれ、日本人が主宰している道場に通い、剣道を広める活動をされています。 また、各国の要人が宿泊するパリ有数のホテルで、英語・フランス語・日本語が駆使できる貴重な人 材として活躍されております。

彼女は、高校時代を振り返り、こう話してくれました。熊女には、色々な地域から、色々な考えを持って いる人たちが集まって来て、そういう人たちと言いたいことを何でも言い合える環境が、私を成長させてく
れた。10代の多感な時期を、異性のいない環境で、勉強や、部活、行事に打ち込めたのは、貴重な 経験だった。

皆さんへのメッセージもいただきました。「これからも、何でも言い合える熊女の仲間を大切にして欲し い。そして、自分を見つめ直すため、人間の多様性をより理解するために、積極的に海外に出て欲し い」。

これから未来に羽ばたく皆さんには、彼女のように、日本の伝統文化に造詣を深めながら、様々な多 様性に対するリスペクトを忘れず、自らのアイデンティティを確立させ、世界と日本の架け橋となる人材に なって欲しいと思います。さらに近年、日本では、地方創生や地域社会の復活が求められています。こ うした中、世界が一つになっている現状を考えると、Think Globally Act Locally。つまり、「地球規模 で物事を考え、地域で活躍できる」人材も必要となってきます。

そう遠くない将来、世界各地で活躍する皆さんの話題が聞こえてきたり、Think Globally Act Locallyの実践者として、日本各地で、その活性化に奔走している皆さんの姿に出会えることを期待して います。もちろん、OGの活躍として、東京オリンピックに出場が決定した陸上競歩の岡田久美子さん、そ して何より、この会場に居る女子 7年制ラグビーの代表候補である香川さんにも、大きな期待をしていき たいと思います。

ここで保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。 本日、皆さんとともに、お子様の門出をお祝い出来ないことは、痛恨の極みであります。 これまでの本校教育活動へのご理解とご協力に、深く感謝申し上げますとともに、今後も、変わらぬご 支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

それでは、卒業生一人一人がそれぞれの人生において、最高の花を咲かせてくれることを心から願い 式辞といたします。