校長日誌の題字を書道部の生徒に書いていただきました

 

                   題字 書道部 関谷果恋

校長日誌「日々是好日」では、日々の学校での出来事などをお伝えします。また「言の葉」では言葉の一部を引用しているので、できるだけ出典を標記しています。

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日々是好日

2学期も、まっすぐにしなやかに!

【2学期始業式校長講話】

 1学期の最後はコロナの感染拡大による学校閉鎖などあわただしい学期末でした。感染や濃厚接触者のため、終業式は欠席となった生徒もいます。幸いなことに重症化した生徒はいないと聞いていおり、みな元気に新学期を迎えていることと思います。2学期は鈴懸祭体育の部、2年生の修学旅行などの学校行事もあります。感染者数はやや下向きになっているとはいえ、学校が始まり人の動きが活性化すれば再び拡大の可能性が高まります。予防には十分注意しましょう。
 さて、皆さんは今年の夏をどのように振り返っていますか。夏季補習、部活動など充実した生活を送ることができていたでしょうか。夏休み後半に実施した体育祭応援合戦の練習を何度か見学しました。3年ぶりに実施となる応援練習で3年生も苦労したと思いますが、後半にはいい形になってきたので、本番が楽しみです。学年を超えてこのような取り組みができるのは、熊女でしか味わえない貴重な体験です。ぜひ、思いっきり楽しんでください。

 体育祭の家庭通知を本日配布しますが、発信者名が校長と体育委員長となっています。生徒が主体となって活動する熊女ならではの形です。保護者の方には、体育委員長からの通知と言って渡してください。

 この後、壮行会もありますが、夏季休暇中の大会などにおいても熊女生は大いに活躍してくれました。文化部、運動部ともに素晴らしい成果を上げており、皆さんを誇らしく思います。

 お茶の水女子大学の研究交流会などに参加した生徒もいます。熊女には君たちの可能性を広げるチャンスがたくさんありますが、それを、つかむかどうかは君たち次第、何事にも積極的にチャレンジすることを期待しています。

 一方、心配な事件もありました。戸田市に住む女子中学生が見ず知らずの親子を刃物で襲った事件です。どのような理由があったにせよ、他人の命も自分の命も殺める理由にはなりません。また、この事件のことを他人事と思ってはならないでしょう。どんなに強い人でも、耐え難いことに遭遇し、心が折れて、自暴自棄になってしまうこともありえます。そんなときは、誰でもいいから話をしてみる、相談してください。もし、近くにいなければ電話や匿名で相談することもできます。また、誰にも話せないなら、自分自身に手紙を書くことで気持ちを整理するという方法もあります。とにかく、生きていれば解決する方法は必ず見つかります。自分の命も他人の命もかけがえのない宝です。どうか、このことを心にとめておいてください。

 新たに着任したALTアナさんの故郷、ジャマイカにちなんで、ボブ・マーリーの言葉を紹介します。
 Love the life you live.  Live the life you love.    Bob Marley
 (自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ。)

 皆さんが学業・部活・学校行事に頑張っているのは、将来、自分の愛する人生を生きるためです。「まっすぐにしなやかに」2学期も頑張りましょう。

終業式(校長講話)

本日、1学期終業式を行いました。併せて全国大会・関東大会壮行会も実施しました。

 

【校長講話】の概要

皆さんおはようございます。

 今日は学校閉鎖後、久しぶりの登校日になります。まだ自宅待機等の生徒はリモートで終業式に参加できていますでしょうか。

まずはコロナ関係の話から
 罹患した皆さん、現在の体調はいかがでしょうか。高熱が出たり頭痛が激しかったりする生徒もいると思います。幸いなことに重症化の話は聞いていませんが、油断せず、一日も早い回復及び日常生活の回復を願っています。

 学校閉鎖中のために、大会参加を断念せざるを得なかった部活動もあります。何とか出場させてあげたいと、関係機関にも相談したのですが、ガイドラインにより学校閉鎖中の参加は不可のため、参加辞退となりとても残念に感じています。参加できなかった生徒はそれ以上に、もっと悔しい想いをしていることと思います。簡単なことではないと思いますが気持ちを切り替えて、この悔しさを糧に前に進んでくれることを期待します。

 今回のコロナ感染拡大では、同じ部活動や同じクラスで行動を共にした生徒が連鎖的に高い確率で陽性となっており、報道等で言われているように、オミクロン株BA5の感染力の高さを目の当たりにしました。

 学校では、感染状況を一人一人確認していますが、黙食の徹底など、反省すべき点はいくつかあります。皆さんには、黙食や大きな声を出さないことを文化委員から伝えられていたと思いますが、完全に徹底できていたでしょうか、各自振り返ってみてください。ただし、文化祭の企画や活動については、埼玉県の新型コロナウイルス対策ガイドラインを遵守して、それぞれの企画団体が活動していたと考えています。また、どんなに対策をしても、感染する可能性が高いのがコロナ感染の特徴です。
 したがって、今回の感染拡大において、特定の個人や団体を非難するようなことは決してないようにしてください。感染した生徒への配慮とともに正しい判断をお願いします。
 今回の感染について県のeMATという感染対策チームも入って分析し、今後の感染防止対策に活かしていきます。担任等から改めて感染状況などを聞くこともありますが、協力してください。

 ビルゲイツのことばに
  Its fine to celebrate success, but it is more important to heed the lessons of failure.
  成功を祝福するのはいいが、失敗から学ぶことはより重要だ
というものがあります。失敗や過去の歴史から学ぶことができるからこそ、人は目標をもって次へ進むことができるのだと、私は思います。

さて、今日は終業式、1学期の終わりに熊女の3ばる、学業・部活動・学校行事の順に1学期を振り返ってみたい。
1つ目 学業について
 1学期の成績優良者は**名、部活動の練習と両立させコツコツと努力した生徒が大勢います。反面、あまり積極的に取り組めなかった生徒もいるようです。夏休みには夏期講習多くが組まれています。積極的に参加して力を高めてください。
2つ目 部活動について
 剣道部、陸上部、水泳部、ソフトテニス部が関東大会の出場権を獲得しました。本日壮行会を予定している陸上部と写真部は全国大会にも出場します。特定の部活の頑張りだけでなく、熊女全体の頑張るエネルギーがこれらの成果につながる原動力になっています。
3つ目 学校行事について
 鈴懸祭文化の部やバレーボール大会などそれぞれ生徒が主体となって素晴らしい学校行事としてくれました。いくつかの反省すべき点はあるものの、次に向けてより良いものになるよう伝統を引き継いでください。

 最後に皆さんに身に着けてほしい力、「教養」について話をします。熊女生は将来いろいろな分野でリーダーとなって活躍することが期待されています。その時必要なのは物事を多面的にとらえることのできるバランス感覚です。入試科目だけでなく歴史、哲学、文学、語学、芸術、スポーツ、食育など幅広い教養が必要です。
 夏季休業の期間を活用して、お茶の水大学などの大学訪問や部活動、読書や旅行などいろいろな経験を通して、「教養」を高め各自の持っている器を一回りも二回りも大きくしてください。充実した夏休みを過ごしてください。

 

離任式を実施しました

離任式を実施しました。令和3年度末で18名の先生方の異動等がありました。

本日は、お忙しいなか3名の先生方にご来校いただき、現認校での様子や熊女への熱い想いを語っていただきました。ありがとうございます。今年度から異動した先生方や1年生にとっても熊女を知るとてもいい機会となりました。今日いただいた言葉を大切にこれからの学校生活に活かしていきます。

お世話になった先生方のご健康とご活躍を祈念しています。

言の葉

 一人の人間として経験することに限りがある。しかし、人間は言葉というものを持っている。だから、自分の経験を人に伝えることもできるし、人の経験を聞いて知ることもできる。

「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 マガジンハウス p103

 

令和4年度入学式

本日、入学式を実施しました。

さわやかな青空のもと正門前では入学祝う親子で写真撮影をする姿も多くみられました。

生徒会長の「歓迎のことば」、新入生代表による「新入生のことば」それぞれしっかりした

あいさつで、素敵な入学式にしてくれました。

校長式辞も掲載させていただきます。

 

【校長式辞】

ただいま入学を許可しました318名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。私たち教職員一同、そして、本日はコロナ感染症対策のため生徒会長だけが参加していますが在校生一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。

本日はご来賓としてPTA会長小川将人様、そして保護者の皆様を会場にお迎えし、入学式を挙行できますことは、何よりの喜びであります。

さて、本校は明治44年(1911年)に県立熊谷高等女学校として開校され、今年で112年目を迎える、県下有数の伝統校であります。この学び舎を巣立った卒業生は3万7千人を超え、多くの卒業生が政治・経済・文化・教育など幅広い分野で活躍しています。

現在、本校は朝日新聞の「青春スクロール 母校群像記」で連載されており、各方面で活躍する卒業生が紹介されています。
第1回で紹介された池上清子さんは、ニューヨークの国連本部に勤務し、のちに国連人口基金 東京事務所長など グローバルに活躍した方です。その記事で池上さんは「出る杭は打たれない」という熊女の校風の中で、自ら世界を広げていったと紹介されています。

個性を伸ばす熊女の校風は、今も脈々受け継がれています。新入生の皆さん、どうぞ思いっきり飛び出る杭となってください。

校歌の一節に「かざさん 花の冠を」という言葉があります。「花の冠」は夢・希望・目標、「かざさん」は常に追い求めていこうという意味です。これから「かざさん」とする未来に向かって主体的に取り組むことを期待しています。

そこで、高校生活において、皆さんに取り組んでほしい、三つのことを伝えます。
一つ目は、「目標を見据え向上心を持って生活する」ということ。3年後にどんな自分になりたいのか、それに近づくために、三年間を見通した計画を立てて、実践してください。厳しい受験を突破してきた皆さんには十分な素質があります。毎日、欠かさずに努力を続ければ、進路などの目的は達成できます。本校の先生は、厳しくも、一人一人の力を伸ばす授業に真剣に取り組んでいます。しっかり吸収してください。

二つ目は、「社会力を高める」ということです。社会力とは筑波大学名誉教授の門脇厚司氏によると、自分も社会の一員であるという自覚を持ち、他者の立場に立って物事を考え、他者の意図や気持ちを理解し、他者を思いやりつつ、自らの意志で他者と協力して物事を行うことができる資質能力のこととされています。自分自身も周囲の人も大切にできる力を身に着けてください。熊女には生徒主体の学校行事など社会力を高めるチャンスがたくさんあります。

三つめは、「自己理解を深める」ということです。国籍、人種や性別などのジェンダーを超えてダイバーシティ(多様性)が求められる時代です。女子高だからこそ、これまで男女の差だととらえていたステレオタイプを排除し、明確に見えてくる世界があるはずです。多くの人との出会いの中でお互いの違いを認め、尊重することを心に置き、自分自身に正対して、自分はどう生きていくのか真剣に考えてください。

近代経済発展の礎を築いた渋沢栄一翁の言葉に「人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。」とあります。

これからの高校生活で自身の根幹をしっかり身に着け、新入生318名の新たな出会いに感謝し、互いに高めあいながら、それぞれの目標に向かい、熊女で三年間過ごせてよかったと思える高校生活を送ってほしいと願います。

新入生の皆さん、本日出席いただいている保護者の方をはじめ、多くの方々が皆さんの入学をお祝いしています。式が終わりましたら、皆さんを支えてくださった保護者やご家族の方々へ感謝の気持ちを伝えてください。

結びに、新入生の皆さんの高校生活が希望に満ちたものとなることを願い、式辞といたします。


令和4年4月8日  
埼玉県立熊谷女子高等学校長 佐藤智明