Principal's log
No.17 5月8日(金)「品性とは」
既に「熊女日記」で教頭が触れていますが、昨日の苦情の件を改めて取り上げてみたいと思います。
具体的には、5月3日(日)、熊谷駅ビル「アズ」の通路で、何年生かわかりませんが、熊女の制服を着た3人組の女子生徒が立ったまま袋菓子を食べながら大声で長時間話をしており、そのうちの1人はスカートをかなり短くしていたとのことでした。品性が感じられず、プライドも感じられない姿に失望したとお叱りを受けました。「かざさん花の冠を」という校歌の一節にあるような、熊女生の誇りのようなものを大事にして欲しいと最後に一言残されたそうです。
そう言えば、挨拶運動で校門前に立っていた時に、駅に向かう地元の方から歩道橋は狭くてすれ違えないので一列で渡って欲しい、点字ブロックの上は歩かないで欲しいと声をかけられました。こういったことは熊女生なら言えばわかることだと思います。
私は「品とは人にどう見られているかを意識して行動すること」だと思っています。人にどう見られているかを意識しなくなった時点でその人の品性は消えてなくなります。品格は自ら作るものです。そもそも昔からデザインの変わらない熊女の制服は「公」のものであって「私」ではありません。公私を混同してはいけませんね。
今回の件も全体で一言注意すれば問題ないことなのかも知れませんが、現役の熊女生の皆さんはどう感じるでしょうか?OGとは言え、見も知らぬ方からそんなことを言われたくないと思いますか?その方はその場で注意をしようかと思ったけれども思いとどまったそうです。私は、孫のような年齢の熊女生を真剣に思い、電話をかけてくださったご高齢の卒業生にとても感謝をしています。このように熊女を気にかけてくださる方々がいるということは大変ありがたいことなんだと熊女生には感じてもらいたいと思うのです。
No.16 5月7日(木)「マレーシア留学について」
熊女生の皆さん、GWはいかがお過ごしだったでしょうか?私は5日(火)こどもの日にアンサンブル・マジョリティ部の第41回定期演奏会にお邪魔しました。籠原にある熊谷文化創造館さくらめいとの太陽のホールで開催され、満員御礼でした。アンマジョも3年生の引退となる定期演奏会でご家族の方々や卒業生、その他関係者の皆様が多数来場されていました。私は3年生との付き合いはほとんどないので活躍しているところを見ることができて本当に良かったと思っています。1部、2部と進むにつれて、そろそろ3年生たちの挨拶があるかと思うだけで涙がこぼれる思いでした。実に素晴らしい定期演奏会でした。3年生の皆さん、お疲れさまでした。
今日は5月2日(土)に参加したマレーシア留学フェアについてレポートします。会場は溜池山王駅にあるANAインターコンチネンタルホテル東京でした。主催はEducation Malaysia Global Service(EMGS)で提携高校の管理職・進路担当2名まで。熊女は昨年度から提携を結んでおり、実際に卒業生が一人留学しています。
マレーシア教育最新動向、提携プログラム発表、大学・高校個別情報交換、ローンチセレモニーがありました。英語によるプレゼンで通訳がついてくれました。今やマレーシアは留学先としてアメリカ、オーストラリアに次ぐ3番目の国です。円安の影響で海外留学のハードルが更に高くなりましたが、欧米並みの大学教育を半分以下の留学費用で受けられること、格安で欧米の大学の学位を取得可能であること(かつてイギリスが宗主国であったことからイギリス・オーストラリアの大学が進出している)、治安が良く住みやすい国であること、マレーシアの公用語はマレー語だが、大学の授業は全て英語で行われ、アジア各国からの留学生も多いこと等の利点を挙げていました。
実際にマレーシアに留学していた経験者がいたので何人かに声をかけました。マレーシア留学の良さとして共通していたのは留学費用の安さ、治安の良さ、アジアからの留学生の多さでした。インドネシア、タイ、中国、スリランカなどからくる留学生たちは英語の訛りがあるので最初はうまく聞き取れなかったがお互いに臆せずに英語を発するようになり、今では世界のどこに行っても英語でコミュニケーションできると自慢げに語っていました。それぞれ旅行関係やIT企業に就職していたり、中には筑波大学大学院で学んでいたりする方もいました。
本日の午後には、オーストラリア・パースのカーティン大学サラクワキャンパスの副学長とマーケテイング担当者が来校し、MOU(基本合意書)を提携します。英語や海外に興味のある生徒が多い熊女としては大変ありがたいお話です。本格的に世界を視野に自分に付加価値をつけることは熊女生の未来を大きく広げるものだと思います。6月20日(土)の午後に海外留学説明会を実施する予定です。案内はこの後、進路指導部から出されると思います。まずは話を聞きに来てみてください。
No.15 5月2日(土)「野田秀樹氏の祝辞」
本日は第2回土曜授業です。昨日とは打って変わって晴天です。朝の秩父線も部活動で学校に向かう多くの高校生たちが乗っており、ジャージやバッグには高校名や部活動名が書いてありました。制服姿は土曜日に授業のある私立高校生でしょう。いつもより一本早い電車でしたが、熊女の制服姿も見られました。
午後からは支部別PTAで挨拶し、その後、マレーシア留学フェアに参加するため都内に出張します。これについては後日レポートしたいと思います。
さて、4月28日付けの新聞である対話型AIに東京大学の入試問題を解かせたところ、最難関の理科3類合格者最高得点者を50点上回るトップ合格者になったという記事を読みました。2年前の実験では合格圏に届かなかったものが、わずか2年でこの結果です。進化の速度は恐るべしです。
また、日本武道館で行われた東京大学の学部入学式で祝辞を述べた演出家・役者の野田秀樹さんの記事を数日前に読みました。「AIには身体がなく、したがって身体に根差す心もない。ゆえに人間はAIとは異なる次元に立っており、単純に優劣を比較することはできない。AIが高度化する時代において、人間の経験、感情、有限性、創作の喜びといったものを再考する姿勢自体に意義がある。」といった内容です。
進化が激しく、予想ができない未来を生きていく。AIが小説や絵画を「創作」してしまう時代です。そんな未来をどのように生きていけばよいのでしょう。ネットで調べれば面白くてためになる野田氏の祝辞全文を読むことができます。熊女生の皆さんにお勧めします。
No.14 5月1日(金)「電車の中」
5月に入りました。本日は五月晴れとはならず、あいにくの雨で気温も上がりませんでした。ひと月が過ぎ、1年生も熊女生活に慣れてきたところでしょうか。
私も電車通勤に慣れてきました。最寄駅から前任校のあった加須駅を通り過ぎ、羽生駅で秩父線に乗り換えて熊谷まで来るルートです。羽生駅は始発なので座って行けます。寝てしまうこともありますが、通勤時間を何もしないのはもったいないので、スマホで英語の記事を読むか文庫本を読むなどしています。熊谷駅には本屋もあり、帰りに立ち寄ることができてとても便利です。
先日、女子高生が主役の青春物でも読もうかと思い文庫本を探していたところ、ふと長月天音さんの「ほどなく、お別れです」を手に取りました。2月に映画化された作品で、ちょっと立ち読みしていたら気に入ったので購入しました。一気に読んでしまいたいところですが、通学時間の楽しみとしてここのところ読んでいます。
今朝はちょっと大変でした。武州荒木駅から熊女生が二人乗ってきました。私に気がついたかどうかはわかりませんが、とても感動的な場面を読んでいたので涙がこぼれてしまいました。英単語帳や古文単語帳を勉強している高校生たちの中で、秩父線で涙を流しているオジサンは絵になりません。うまく学生服を着た男子高校生が私の前に立ってくれたのでうちの生徒達にはバレずにすみました。
通学時間くらいはリラックスしたいでしょうが、スマホでSNSやゲームをやっていては時間がもったいないですね。部活動をやっている生徒は特に時間が限られていますから、隙間時間を有効に活用することで「塵も積もれば山となる」効果が得られます。電車の中も貴重な時間です。
秩父線で熊谷駅に着くまでいろんな制服の高校生たちを目にします。まだどこの高校の制服なのかわかりませんが、どこの学校であってもみんな頑張って欲しいなと感じます。
No.13 4月30日( 木)「祝 久保正美先生」
本校の第33代校長(平成25年(2013年)4月~平成27年3月)の久保正美先生(70歳)が春の叙勲で瑞宝双光章を授章されました。熊谷女子高校の関係者を代表いたしまして、心からお祝い申し上げます。
久保先生は保健体育の教員として、特に水泳部顧問としてご指導に当たり、県高体連理事長、全国総体推進室長、参事兼保健体育課長を歴任し、熊谷女子高校校長に就任されました。その後、県民生活部スポーツ局の初代局長に就任し、2019年のラグビーワールドカップや2021年の東京五輪・パラリンピックの埼玉県開催にご尽力されました。現在は埼玉県スポーツ協会専務理事をお務めになられており、スポーツを通じた青少年育成に力を注いでいらっしゃいます。
久保先生が熊谷女子高校の校長時代、私は熊谷高校の教頭でした。当時、放課後になると熊谷高校の全天候型プールで熊女の水泳部が合同練習に来ており、久保先生もよく練習の様子を見にいらっしゃっていたのを覚えています。教頭の私にも決して偉ぶる様子もなく、丁寧に対応してくださいました。今、校長室に飾られている掲額写真では久保先生があの頃と同じように優しい笑顔を浮かべています。私は叙勲など無縁な人間ですが、後任の校長としてもこの度の授章を誇りに思います。久保先生、誠におめでとうございます。
No.12 4月28日(火)「屈託のない笑顔」
昨日は7限の日でした。7限のある月曜日と水曜日は帰りのSHRと清掃が終わると16時半を過ぎてしまいます。教職員にとっては勤務時間がもう少しで終了という時間でしたが、立て続けに校長室のドアをたたく音が鳴りました。まずは、図書委員会広報誌「あすなろ」の原稿依頼、続いて文化委員広報チーフが来て、鈴懸祭文化の部パンフレットの校長挨拶文依頼、それから放送部のFM.クマガヤのKSB放送局出演依頼と続きました。
原稿の締め切りはそれぞれGW明けすぐということで意外と早かったのですが、もう校長の名前は覚えましたか?の質問に「関根校長先生です!」という屈託のない答え方に思わず「すぐに張り切って書きますよ」と応じてしまいました。
今日は昨日の大雨と打って変わってカラッとした晴天でした。新体力テストの日で、1,2限が3年生、3,4限が1年生、5,6限が2年生でした。校庭には半袖・短パンの熊女生たちがボール投げや50メートル走の記録を計測していました。大きな鈴懸の木はちょうど木陰になって良い休憩場所になっていました。
さくら庭の前で様子を見ていると、遠くで気がついた何人かの1年生がにこっと微笑んで会釈をしてくれました。すかさず会釈を返すと友達同士で屈託なく笑って、また会釈してくれました。何だかほのぼのとした気持ちになりました。
何かと書き物やデスクワークが多くて校長室にこもりがちでしたが、生徒たちの屈託のない笑顔に元気をもらいました。
No.11 4月27日(月)「演劇部とギターマンドリン部」
昨日の26日(日)は午前中に熊谷地区春季演劇祭(熊谷中央公民館)、午後はギターマンドリン部第58回定期演奏会(文化センター文化会館)に顔を出しました。
熊女の演劇部はトップバッターでした。演題は「宙ぶ夢」で演劇部の作品です。太陽が消滅して地球があと数日で氷に覆われ人類が滅亡するという状況で、多治見と松山の2人の女子が出会いから現在までをテンポよい会話で演じ、松山は最後に多治見の夢を実現すべく行動に移します。裕福な人間たちは既に地球を脱出しており、残された者たちは地球と運命を共にする。地球が滅亡するとしたら最後に何をしたいかという究極の問いがありました。2人とも長台詞をよく覚えており、1時間の公演が短く感じられました。
天気が良かったので中央公民館から文化会館まで歩いていきました。入場すると特等席を用意してくれていました。ちょうど前の座席に熊女の卒業生でギターマンドリン部のコーチを長年してくださっている小野朋子コーチがいらっしゃったので挨拶をしました。周りにはご家族の方々以外にも多くの卒業生や関係者が来場しておりました。
この演奏会は3年生たちの引退の場でもあります。10名の3年生たちは立派に最後の演奏会を成し遂げました。無二の親友としてこれからも長い付き合いになると思います。2年生、1年生の後輩たちは人数が少なくなりますが、先輩たちが温かく支えてくれますよ。頑張ってください。
No.10 4月20日(月)「部活動も本格始動」
今日も良いお天気でした。朝のあいさつ運動期間中なので私も8時から登板の先生方と一緒に正門前で登校してくる熊女生たちに「おはよう!」と声をかけています。職員朝会前の管理職の打ち合わせがあるので長居はできませんが、あいさつで始まる一日は清々しいものです。
17日(金)に1年生の仮入部が締め切られました。放課後に部活動の様子を見ようとグランド近くまで行きました。さくら庭でダンス部が集合写真を撮っていました。部員たちのポーズを真似ていたら気付かれてしまい、笑って手を振ってくれました。その後、体育館に行きました。バレー部、バドミントン部、バスケ部が練習をしていました。早速、1年生も練習に参加していました。体育館を出ようとしたら、バレー部が集合してくれました。一言だけ挨拶をしましたが、部員たちは食い入るような目で見つめて聞いてくれました。心から応援したくなっちゃいますね。
今日の昼休みには、ギター・マンドリン部の部長が26日(日)の演奏会の案内を持ってきてくれました。また、いろいろな部活動で抽選会があり、対戦相手も決まり、大会参加の起案も回ってきています。運動部の大会が本格的に始まり、文化部も発表会が始まります。授業も本格的に始まりましたが、「3ばる」の中の「学業と部活動」を大いに頑張ってください。
体育館に向かう通路にある藤棚の花が綺麗に咲いていました。鈴懸の木も緑の季節となり、青々とした枝が風になびいていました。
No.9 4月17日(金)「熊女の食堂」
授業が本格的に始まりました。体育の授業では校庭を元気よく走る熊女生たちの姿が見られ、音楽室からは熊女生たちの美しい歌声が聞こえてきます。校長室に引きこもってばかりではいられないので、空いた時間に階段を上って教室を覗きに行きます。1年生はまだ緊張感があり、硬い表情で先生の話に耳を傾けています。
そう言えば、熊女生は早弁が得意だということをふと思い出して、4時間目の時間帯に学食に行きました。私は数々の学食を食べてきましたが、熊女の学食はコスパが最高で、何といっても美味しいです!今日はチーズオムライス(ちーおむ)400円をいただきました。1つ1つフライパンで目の前で作ってくれます。
食堂の「お母さま方」も気立ての良い方々ばかりです。熊女の食堂は絶対に生徒募集の「売り」になると思います。私が保証します。
食堂の隣りはプールです。その間のスペースにちょっとした日本庭園があります。休憩用の椅子もあります。天気の良い日は食後にこの長椅子に腰かけて自販機のアイスでも食べるのでしょうか(食堂にアイスの自販機が設置してある高校は初めて見ました)。
熊女は正門を入ると青々とした緑の立派な古木が立ち並んでいます。桜の季節は終わりましたが、緑が綺麗な季節となりました。1年中こんな天気だとよいですね。
No.8 4月14日(火)「FM.クマガヤ」
昨日、FM.クマガヤ株式会社のパーソナリティー関根達郎氏が来校されました。ClubクマガヤMagazineの4-6月号を持ってご挨拶に来てくださいました。
関根氏は元教育関係者で石原小学校の校長をお務めになるなど地元でも活躍された方です。現在、FM.クマガヤ株式会社のパーソナリティーとして、市内の小中学校に伺って学校の自慢をリポートしたり、土曜日の「スクールデイズkumagaya☆KSB放送局」のご担当として本校放送部員に活躍の場を提供してくださったりしています。4月18日、5月2日、6月13日の14:00~14:54の時間帯に熊谷・行田で本校放送部員がパーソナリティーとなる、このラジオ番組を聴くことができます。
学校の教員以外の地元の方々とコラボして何かを成し遂げる機会があるというのは大変素晴らしいと思っています。教室や学校とは違い、教科書には載っていない学びと経験ができるからです。教員はどうしても学校での教育活動を充実させることに力を入れますが、「熊女」で育てるだけでなく、「熊谷」で育てるという視点をもっと大切にしたいと思います。